自分だけ仕合わせに(KYさん)

― 基礎科前期終了レポート ―

20145月春コース

<入室までの経緯>

 

岡田先生の教室の事、著書の事等は姉からだいぶ前から聞いて知ってはいました。

そこで初めて、マクロビオティックという言葉と、菜食中心の食事を教える教室が

あることを知りました。

 

夫がアトピー性皮膚炎で20代の頃から苦しんでいたので食で改善できないかと思ったこと

もありましたが、教室にすぐに通おうという所までの行動力は正直湧きませんでした。

 

自宅から比較的遠いという事、姉から話が聞けるという便利さ、既に岡田先生の著書も

手元にあるので、その中からたまに自分なりに作れば良いのではという程度の知識でした。

 

3年程前から、夫婦で不妊治療の為都内のクリニックに通院を始めました。

不妊治療は、治療というくらいなのだから通っていけば人工的ではあるけれど、そのうち妊娠につながるのだろうと何となく甘く考えていました。

出産には年齢も迫るし、食事や生活習慣を変えたりするよりも、実績やデータを基にした病院の方が確実で且つ効率の良い方法だとその頃は、信じていました。

しかし、始めてみると毎月の生理週間の度に通院し、採卵、薬の投与等々時間も費用も

莫大にかかりました。

 

生活は一変しまるで、病院に通う為にすべてのスケジュールを組まなければいけないような状況でした。

会社に勤めてはいないので時間の余裕はありました。

しかし自身の臨んだこととはいえ、生理の度に通院日が直前に決まり、週3回ペースでの通院、その間に採卵、診察、顕微授精、診察、結果報告と病院中心での生活が否応なしに過ぎていきました。

顕微授精は3回チャレンジしましたが結果は失敗。

経済的、肉体的な不労は勿論、精神的に私がかなりのダメージを受けた結果、通院を

暫く断念しようと夫婦で決めました。

 

そんな中、ふと姉から再度先生の教室話を耳にし、今度は行って見たい!という気になりました。

14年の2月の頃です。

これまでの食生活は、いわゆる暴飲暴食はしていませんでした。

お菓子類が大好きで作るのも、料理以上に好きでした。

お菓子教室にも3年程通っていました。

 

肉好きなので、週2回は肉料理、魚も野菜もバランスよくとっていました。

食事の後には必ずデザートです。フルーツや市販もの、手作り含めてケーキ、

アイス、などです。

料理本を見てはフレンチやイタリアンのレシピを作ったり、パンやケーキを焼いて

過ごしていました。

 

外食は良くないとは知っていましたが、週1回の割合で夫婦で出かけていました。

デパートや路面店で買い求めたスイーツ類はほぼ毎日食べていました。

週末には、お菓子量が増えるという具合でした。

 

<教室に通うようになって>

 

20145月から基礎科前期に通い始めました。

目的は、不妊改善と夫のアトピー改善です。

 

薬を飲むのとは違うのだから改善にはきっと時間がかかるのだろうなと、

ただ漠然と構えていました。

 

また、料理を習い行くんだという当たり前の気構えで通い始めました。

通ってみて驚いたことは「レシピを習う料理教室」ではないという事です。

授業のほとんどは先生のお話でした。

 

しかも初めは料理教室に関係ないのでは?と思うようなお話で正直驚きました。

先生が初めの授業で「自分だけまずは幸せになりなさい」と言われたこと。

 

この言葉を何度も聞いているうちに、私はどこかで夫の為に通ってあげている、

不妊の為にわざわざ通っているんだという少なからず恩着せの気持ちが

ある自分に気づきました。

そして今までの夫婦生活、不妊治療の日々の中でも同じような気持ちを持っていて

ストレスをためていた自分に気づきました。

 

 

「自分だけまずは幸せになりなさい」先生の言葉を漠然と理解しながらも

授業中の先生の言葉は漏らさぬようにメモしながら必死に通い始めるようになりました。

 

*ものの命を生かす→自分を生かす→自分が幸せになる

*考え方の修正=食べ物、生き方を変える

*病気になるとは=考え方と食べ方の間違いである

 

*食べれば食べるほど健康になり、やればやるほどよくなるのが本物

という先生の言葉は全てハッとするような教えばかりでした。

 

先生との面接のあと、私は2週間は朝に梅生番茶、黒豆玄米ご飯とけんちん汁だけで

昼夜を過ごしました。

 

主人は昼ごはん以外同じメニューになりました。毎日これしか作らないので判で押した

食生活です。

お菓子類は一切取りませんでした。

飲み物は必ず、どくだみ茶になりました。

2週間は外食も一切せずに過ごしました。

初めて少ししてから大きな便りがきちんとくるようになりました。

便秘がちでしたので体の変化に関する最初の驚きです。

毎日23回は大きな便りがきちんとくるようになりました。

 

2週間後、上記メニューに習った献立を少しずつ加えて良いと言われるようになりました。

その都度習った料理を加えるので黒豆玄米ご飯とけんちん汁に2週間は同じ副菜が

食卓にのりました。

 

1ケ月が過ぎる頃、肌がつるつるになってきました。


恭子注:優等生と言ってもいいほど、しっかり、玄米とけんちん汁…

    「岡田恭子のハッピーマクロビオティック教室」日東書院 15ページ

    を、実行なさいました。その結果、もともときれいなお顔立ちの方だったのですが、

    肌が透き通るように美しくなりました。


夜中12時前に就寝しない生活でしたが眠気に勝てず23時前には就寝し、6時には

しっかりと目が覚める生活です。

だるさはありましたが、大きな便りといい、肌がつるつるになり、生理の血液が以前とは

比べものにならないほど綺麗な赤い鮮血になっていきました。


恭子注:だるい、というのは、結構、皆さんに現れる、陰性の好転反応です。
    甘いもの大好き、と言う方に多く現れます。

 

この頃から主人も本気でやるべきという雰囲気が出てきたようです。

授業で聞いたことは食卓で必ず話すので、夫婦で情報の共有をするようにしました。

始めたからには信じてやるんだ!という気持ちになってきたのもこの頃です。

5月からの食事は先生のレシピのみになりました。

12回程度は付き合いで外食になることもあります。

しかし翌日から最低3日間は三種の神器
(きんぴら、ひじき蓮根、しぐれ味噌…「岡田恭子のハッピーマクロビオティック教室」日東書院)参照
から1品、玄米クリーム、けんちん汁、

黒豆玄米ご飯と戻す生活を心がけました。

そのあとは教えて頂いたレシピをひたすら作るといった感じです。

当初の目的は、料理を習う事。不妊改善と夫のアトピー改善でした。

目的は変わりませんが自分の中が完全に変わりました。

 

*気力の気の旧字体は中に米と書く。

*迷う位なら前でること。

恭子注:迷う、というのは、できる可能性もあるときに迷う、ものです。

    正しいことなら、積極的に前にでましょう、の意味です。

*出来る人ではなく出来た人を目指す。


恭子注:出来る、ことを現代人はめざしてストレスを溜めこみます。
     そうではなく、人格のできた人になること、いつも穏やかな心でいること、を
    目指すとストレスが減ります。

*仕合わせになるために生きている。

*仕合わせへの最短距離は近くの人を仕合わせにすること。

 

授業では、台所での佇まい、道具に対する接し方、ありとあらゆる基礎を教えて

頂きました。

*水野南北の天与の分限のお話。

*外ではなく内に気を使うように。

 恭子注:外面(そとづら)よりも、内面(うちづら)を、よくすること、家族の和こそ健康の基、です。

11回感謝し感動する。

 

全てが今の私に必要で、教えて頂き、聞いたからにはすぐ行動に移すべき教えでした。

そして実際に実践してみました。

結果、夫のアトピーは本当に改善されつつあります。

完治したかというと決してそうではありません。しかし夫の意識が変化しました。

食べたものが全て自分なのだと私達は気づきました。

妊娠にはいまだ至っていません。

まずは私が変わること、それには仕合わせになること。

全てはそこから始まるのだからと思っています。

 

日々食べているレシピも無論そうですが、先生に辿り着くことのできた経緯、

自分の運の良さ、実際に教室に通えている事への感謝、すべてがつながってここまで

改善したのだといまでははっきりと実感しています。

私に足りなかったのは「心からの感謝の気持ち」だということを前期授業で教わりました。

後期の授業では更に掘り下げて理解できた自分に会えるようにしたいと考えています。

ありがとうございました。

 


 恭子から一言

上にも書きましたが、本当に、素直に実行してくださいました。

その結果、ご主人のアトピー、ご本人の未病状態が、すこぶる、改善されました。

いろいろ食べてもいいのです。外食も楽しんでください。

病気もしてもいいのです。

その戻し方がわかれば、、、

病気をしても、治ればいいのです。